ヘンディやヘナに関する情報をまとめています。掲載事項は全て、ハート*フールの経験に基づくもの・書籍などで調べたものになります。
メヘンディやヘナについて、もう少し詳しい情報を知りたいという場合に参考にしてみてください。
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MEHNDI & HENNA
■ヘナとダイヤモンドグリーン
メへンディだけでなく髪染めなども含めて、ヘナを取扱われている方は「ヘナは緑色の方が新鮮で発色がよい」という話を耳にしたことがあるのではないかと思います。
そして、ヘナを新鮮に見せるために緑色の染料をまぜることがあるということも、聞いたことがあるのではないでしょうか。
実際、インド国内で包装され、市販されているヘナパウダーには、その緑色の色粉が含まれている場合が多々あります。色粉にはいろいろな種類がある様ですが、「ダイヤモンドグリーン」と呼ばれるものが、最も多いようです。
インド国内で比較的簡単に購入することができるパッキングされたヘナパウダーのメーカーで、最大手の一つ「MDH」。
日本でも、アジア雑貨屋などにおいてあるのを時々見かけます。MDHが販売しているヘナパウダーのパッケージには「100% NATURAL」の文字が書かれていますが、残念ながらこのMDHのヘナパウダーにも、ダイヤモンドグリーンが入っています。
この写真で、丸く囲まれたところに写っている緑色の粒のように見えるのが、ヘナにうまく混ざりきらなかったダイヤモンドグリーン。MDHのヘナパウダーから、ほんのひとつまみ程の量を確認してみただけで、こんなにもたくさんのダイヤモンドグリーンを確認することができました。
かなり前の話になりますが、私自身も10年以上前に、メへンディをはじめたばかりで直接バザールにいってヘナを量り売りで購入してくるということを知らなかった頃、MDHのヘナを使用していました。その当時も、今回と同様の方法で混じり物の確認はしていたのですが検出されず
(素人が個人で確認できる範囲の方法ですが)、MDHが元々は食品メーカーであるということもあり、天然のものなのだろうと安心して使っていました。
ここ数年はMDHのヘナは使っていなかったため、一体いつ頃からこんなにも混ぜ物の量が増えてきたのかはわかりませんが、少なくとも現在のMDHのヘナは「混ぜ物たっぷり」のようです。
先日インド人の友人が持ってきてくれたNehaというメーカーのヘナもダイヤモンドグリーンが混入していました。また、MDHのヘナも、Nehaのヘナも、このダイヤモンドグリーン以外にも、肌をより濃く染めるための参加染料等も混入しているようです。
ブラックヘナと異なり、ダイヤモンドグリーンで身体にひどい被害がでたという話は聞いたことがありませんが、「ヘナ100%」にこだわるのでしたら、インドで一般的に流通しているパッキングされたヘナパウダーは、購入しない方が無難です。
以前「メへンディコーン自作のススメ」でも紹介しましたが、すでにペースト状になっている「コーン」も、染料が入っていますので注意が必要です。
「身体に問題がなければ、そこまで天然成分にはこだわらない」というのであれば、いずれの使用も、自己責任で使用するぶんには特に制限はないですが…
パッケージにある「100% NATURAL」の文字が信用できないのであれば、一体良いヘナを見分けるにはどうすれば?ということになりますが、これは結局、自分で調べ、納得できるものを選ぶしかありません。現在日本の美容院で使われているヘナは化粧品登録がされているもののはずですが、 化粧品登録をされているヘナならば、メーカーさんが定期的に確認をされていらっしゃるわけですし、雑貨扱いで輸入されてくるヘナよりは、より安全性は高いと思います(化粧品登録されているヘナでも全てのロットを調べているわけではありませんし、絶対に安全とは言い切れないでしょうけれど…)。
ヘナ100%かどうかに余りにも神経質にこだわりすぎると、メへンディを気軽に楽しむことができなくなってしまいますし、使用する側とされる側が納得さえしていれば、絶対にヘナ100%でなければいけない必要もありませんが、
インド現地のパッケージに記されている「100% NATURAL」を信用し過ぎないこと、化学染料が混じっていても時と場合によっては身体にはほとんど影響がないこともあること、日本で化粧品登録されているヘナはそうでないものに比べれば安全性が高いと言えることなどを念頭におき、色々試しながら、自分自身で納得して使えるヘナを探していくと良いと思います。
なお、ヘナのペーストは、ヘナパウダーにお水などを入れて練ってすぐは緑っぽい色をしていますが、時間が経つと黄土色〜茶色になってきます。しかし、ダイヤモンドグリーンが入っているヘナパウダーは、ペースト状にして2〜3日経った後も、かなり緑がかった色をしています。
ペーストを作ってから時間を置いているのに、いつまでたってもペーストが緑色のまま…という時は、ダイヤモンドグリーンの混入を疑った方がいいかもしれません。