茶色のヘナパウダーは、古い?
「ヘナパウダーは、緑色の方が新鮮」
こんな言葉を聞いたことがある人もいるかもしれません。
ヘナパウダーはうぐいす色(灰色がかった緑褐色)のものが多く、
長期間空気にさらしたままにしたりしておくと、だんだん茶色に変色してきます。
そして、古くなったヘナパウダーは、染色効果もどんどん弱くなっていきます。
こういったことから、「ヘナパウダーは、緑色の方が新鮮」と考えられています。
しかし、メーカーによっては
最初から、より茶色に近い黄土色っぽいヘナパウダーもあります。
例えば、国産のヘナ・オーガニック琉球ヘナや、
海外のアーティストによく使用されているJamilaなども、
どちらかというと、緑というよりは茶色・黄土色っぽい色をしています。
もちろん、新しいロットでもです。
製粉の仕方などの製造過程によって変わってくるようで、
必ずしも
緑色のヘナパウダー=新鮮
茶色のヘナパウダー=古い、染まりが悪い
というわけではありません。
このように、実際には「ヘナパウダーは緑でないと新鮮ではない」というわけではないのですが
やはりこれを必要以上に気にしている人や、
ヘナを購入する際の判断基準にしている人も大勢います。
残念なことですが、
こういった人の心理を利用して、より新鮮に思ってもらえるように
ダイヤモンドグーリーンという着色料を使用して
「緑色に着色したヘナ」が存在します。
着色されたヘナは、染まりを良くするための染料も一緒に混入されている場合がほとんどです。
着色されたヘナパウダーと、緑色のヘナペースト
メヘンディをする際は、まずヘナパウダーに水などを混ぜてペーストを作ります。
この写真は、右がヘナ100%(無着色)のヘナパウダーを使ったペースト、
左がダイヤモンドグリーンで着色されたヘナパウダーを使ったペーストです。
着色されたヘナは、不自然に鮮やかな緑色をしています。
そしてこれが、数時間寝かせた後のペースト。
通常、作ったばかりのペーストはヘナパウダーの色と同じうぐいす色をしていますが、
時間が経つとヘナの色素・ローソンがにじみ出てきて茶色に変化します。
右のヘナ100%のペーストは茶色に変化していますが
左の着色されたヘナパウダーを使用したペーストは、多少濃くなったものの、緑色のままです。
着色されたヘナパウダーは、時間が経っても緑色の染料が残っているため、
いくら時間が経っても、ペーストは茶色にはなりません。
こういった「着色されたヘナパウダー」は、インドではちらほらとみかけます。
日本でもごくまれにですが、緑色に着色して新鮮に偽装したヘナパウダーが売られていることがあります。
(きちんと化粧品認可されて販売されている商品では、まずないです。)
無着色のヘナかどうかは、ペーストの色で確認!
メヘンディに使用するヘナペーストは、ペーストにしてからすぐ使うのではなく、
数時間寝かせてから使用します。
そのためヘナペーストは、濃さの違いこそあれ、必ず茶色です。
残念ながら、緑色のヘナペーストを「新鮮な証拠」と言っている人もいるようですが、
それは誤りです。
新鮮かどうかは別として「着色されているから緑色」なのです。
コーンにつめても色の違いは一目瞭然です。
着色されたヘナパウダーは、
粉の状態でもちょっと不自然な緑色をしているので、粉の状態でおかしいなと気がつく方もいますが、
ヘナパウダーが緑に着色されているかどうか、一番わかりやすいのは
ペーストにして数時間後、茶色になったかどうかです。
ペーストが、どれだけ時間が経っても緑色のままの場合は、
ヘナパウダーが着色されている可能性を疑いましょう!
メヘンディは、植物の自然の力をつかって肌を染めるボディペイント。
できる限りより安全にシンプルに楽しみたいですね!