大きなイベントなどに出店すると時々言われるのが
「メヘンディの原価なんかしれているのに、1,000円なんてボッタクリ」
「自分でヘナを買って描いた方が安い」
というようなこと。
それはもちろんそうです。
メヘンディにかかる材料費なんて、本当にわずかな金額ですから
原価=値段と考えるなら、高い。
でも、私を含め、メヘンディを描いているアーティストは
材料費としてメヘンディ代をいただいているわけではないのです。
私達は、技術やセンスを提供して、その技術への対価をいただいています。
少なくともアーティストはみんな、
「誰もができるわけではない技術やセンスを提供している」
というプライドを持っているし、
それを認めてくださるお客様がいるからこそ
仕事として成り立っています。
メヘンディだけでなく、
画家も、美容師も、マッサージ師も、俳優も、デザイナーも、
みんな同じ事。
商品やサービスそのものの原価は安くても、
それを提供できるようになるまでに
たくさんの時間や、お金を費やしています。
目に見えない・形に残らない原価もあるのです。
それを理解していただいた上でなお
ボッタクリと言われてしまうのならば
それはもう、私の技術や作品の魅力不足ということなのですが…
形に残らないモノって、なかなか価値を認めてもらいにくいですが、
より多くの方に、私の技術を選んで、そして喜んでいただけるように、
今後も精進しようと思います。