「メヘンディって資格がなくてもできますか?」
というのは、よく聞かれる質問の一つですが、
最近は
「レッスンを開催するにはどうしたらいいですか?」
という質問も受けます。
メヘンディには公的な資格はありません。
なので、活動しようと思ったらその瞬間から誰でもできますし、
レッスンも同様、特に資格・経験など問わず、誰でも開催できます。
ただやはり、
「レッスンを開催する=人に何かを教える」ということは、
お客様にメヘンディを描くということ以上に、責任が伴います。
どんなに金額を低く設定しても、
お金をとって教える以上、その時間は「先生」なのです。
「先生」として、それなりの知識とスキルも必要になってきます。
「先生」の知識が乏しかったり、曖昧だったり、スキルが低かったりすれば
レッスンを受ける方は、それ以上を学ぶことはできません。
ハート*フールのメヘンディのプライベートレッスンには、
「他でペースト作りは教えてもらったので、描く練習だけしたい」
という方が来られることもあり、
そういう方には、普段使われている
ご自身で作ったペースト・コーンを持ってきていただくのですが
(もちろんこちらでも用意はしています)、
一目見ただけで「これはちょっと…」と思うような、
明らかに描きにくそうなペーストやコーンを持ってこられる場合があります。
「レッスンで教えてもらった通りに作っている」そうですが、
その結果が「ボロボロのペースト」だとしたら、
そのレッスンを行っている先生自身のスキルに問題があるのかもしれません。
どんなにペーストの具合が悪かったとしても、
教えてくれた先生がそれを使って描いているのであれば、
生徒さんは「これでいいんだ」と思ってしまいますよね。
レッスンを受けた方にとっては
「先生が教えてくれたことが全て」になる場合もあるのです。
メヘンディを教えること・レッスンを開催することは、
誰にでもできることではありますが、
曖昧なスキルや知識のまま、安易に開催していいものではない、と思います。
私は、もし人に、
「私もメヘンディのレッスンやワークショップを開催することができますか?」
と聞かれたら、
『自分の描くメヘンディに自分自身で納得し、
正しい知識を持っていると胸を張ることができ、
そしてそれを人にきちんと伝えられると自信を持って言えるのであれば、
どなたでも開催できます』
とお答えしています。
ちょっとハードルが高く感じるかもしれませんが、
「人に何かを教える」ということは、
それくらいの覚悟と自信が必要だと思うのです。
私自身は、メヘンディのワークショップやレッスンは、
メヘンディをはじめて10年近く経ってから、ようやくスタートしました。
「人に教える・教えたことに責任を持つ」という覚悟を決めるまでに
それだけ時間がかかったのです…
私の例は極端ですが、
これからレッスンやワークショップを開催する方は、
レッスンを受けてくださる生徒さんのためにも、
「なんとなく」のノリではなく、
「人に何かを教えるとはどういうことか」を考えて、
気持ちを引き締めて挑んでほしいなと思います。