メヘンディのレッスン中、よく
「細い線にが描けないけれど大丈夫ですか?」
と聞かれます。
大丈夫です!
メヘンディって、
「こうやって描かなければいけない」「これを描かなければいけない」
という決まりはありません。
線が太いとダメということもないし、線が細い方が綺麗ということもないです。
このあたりは、好みの問題だと思います。
ハート*フールのスズケー自身は、
どちらかというと細い線を使って、細かい模様をみっちり描いていくのが好きですが、
それはあくまでもスズケーの好みであって、
全ての方がそういうものが好きだとは限りません。
以前来られたお客様で「あまり細かいと気持ち悪い」と言ってみえた方もいます。
(どちらかと言うと私の作風や売りは、細かめの模様だと思うので、
なぜうちにご予約くださったのだろうか…と、ちょっと謎でした(笑))
これは、マリア書房さんのメヘンディの書籍に掲載されていた
もったりした太めの線の作品を描かれる方の図案を模写したものと、
スズケーが通常描いている線の細さで同じ図案を描いてみたもの。
全く同じ、1本のコーンを使用して描いています。太い線の方も、一筆描きです。
基本的には同じパターンを使って面を埋めていますが、
雰囲気が全然違いますね!
細い線だと細かく繊細でより神秘的でエスニックなイメージになりますし、
太い線だとインパクトがあり見栄えがするし、可愛らしいイラストのようなイメージになります。
「どちらがより好きか」は、もう本当に個人の好みです。
ただやはり、細い線よりも太い線で描く方が
コーンの使い方は安定しやすく簡単ですし、
線が太いということは必然的に描き込みも少なくなってくるので、
早く描け、ラクです。
また、細い線よりも太い線の方がペーストをたくさん盛ることもあり、
染まりも濃くなりますし、くっきり見えて、細い線よりも長持ちします。
普段は細めの線を使って描くことが多い私ですが、
例えばマタニティメヘンディで、妊婦さんのお腹に描く時などは、
より見栄えがするようにと、あえてかなり太めの線を主線に使うこともあります。
首や胸元などの染まりが弱い部分に描く時も、
染まりやすいよう少し太めの線で描いたりします。
イベントでお描きする時も、通常よりはやや太めの線でサクサク描いていくことが多いです。
太い線と細い線、どちらが良いということはありませんし、
自分の好みや作風に合わせて、最適な線を見つけていけばいいのですが、
線の太さ云々よりも「ビビっていない安定した線」を描けるようになることが大切。
メヘンディをはじめたばかりの方は、まずは太さにこだわらず、
真っ直ぐ綺麗な線が引けるようになることを目指すといいのではないかと思います。
最終的には、1本のコーンを使用して、
どんな線でもすぐに描き分けられるようになるのがベスト。
コーンの使い方に慣れて、自由自在な線が引けるように練習するのがおすすめです!
ちなみに、ハート*フールのメヘンディのカスタマイズ・レッスンでは、
細い線を描けるようになるための練習なんかもお受けしています。