引き続き、日本のメーカーと海外のメーカーのヘナパウダーの比較についてです。
>> 《日本と海外のヘナパウダー比較②》日本メーカーのヘナを使う理由
海外のメーカーのヘナで
「Jamila(ジャミラ)」という名前のヘナパウダーがあります。
このヘナパウダーは、メヘンディ用に販売されているものですと、
本当に細かい粉末で事前にヘナパウダーをふるってクズを取り除く必要が一切ないこともあり、
海外のアーティストさんに愛用されています。
ただ、このヘナパウダーも他の海外メーカーのヘナパウダー同様、
粘りが少なくて、私は使用感が好きではありません。
ちなみにこのヘナパウダーも、ペーストにするとやっぱり黒っぽい色になります。
ペーストに粘りがないと、実際にメヘンディを描く時の使い心地が違ってくるだけでなく、
ペーストを作る時の練り具合もかなり異なってきます。
例えばメヘンディのレッスンの際。
もし、レッスンを受けた時には海外のヘナを使っていたのに、
自宅で日本のヘナパウダーを使って自主練習をしようとしたら
なんだかレッスンの時とペーストの感じが違って
どれくらいの固さにすればいいのかわからなくなってしまう…
では、慣れていない人は混乱してしまいますよね。
そうならないよう、レッスンで使うヘナパウダーは、
できるだけ、誰もが簡単に購入できるものであるべきではないかと思うのです。
以下の写真は実際にヘナペーストを作ってみた様子です。
全て、左が日本のメーカーのヘナパウダー、右が海外メーカーのヘナパウダーです。
粉の状態で、すでに色が異なります。
左の日本のメーカーのヘナパウダーが緑色なのに対し、
右の海外メーカーのヘナパウダーは緑ではなく、どちらかと言うと黄土色っぽいです。
「ヘナパウダーは緑色の方が新鮮」なんていう話を聞いたことがあるかもしれませんが、
この二つのヘナパウダーは、
どちらも同じ年に収穫されたヘナを使用しており、古いものではありません。
ヘナパウダーに水を入れ、ペーストにしたところ。
まだ時間が経っていないため、
日本メーカーのヘナはくすんだうぐいす色のような色をしていますが
海外メーカーのヘナは、最初から茶色になります。
使用したヘナパウダーの量は同じですが、
ペーストにする際に入れる水の量はかなり差があり、
海外メーカーのヘナパウダーの方によりたくさんの水を入れました。
ペースト作りに慣れていない初心者の方は、この時点で、
「いつもと違う?」と戸惑ってしまうと思います。
一晩寝かせ終わったところ。
日本のメーカーのヘナは、ようやく茶色っぽい色になってきました。
海外メーカーのヘナはさらに少し黒っぽくなった感じ。
スプーンでペーストを混ぜてみると、
水分量が多少異なる以外、全く同じようにペーストを作っているはずですが、
驚くほどそれぞれのペーストの質感が違います。
写真ではわかりにくいと思うので、動画にしてYOU TUBEにアップしました。
ペーストの粘りや伸びが、だいぶ違うのがおわかりいただけましたでしょうか?
生のヘナの葉っぱをミキサーなどにかけてペーストにすると、
日本のメーカーのヘナパウダーのように、とても粘りのあるペーストができます。
日本メーカーのヘナパウダーの方が、より生のヘナの葉っぱに近い、という事ですね。
ちなみに、染まり具合ですが、
保護テープをしてしっかり時間をかければ染まりに大差はなかったのですが、
保護テープなしの状態の場合、
海外メーカーのヘナは粘りがない分乾いた後すぐにポロポロ剥がれてきやすく、
国内メーカーのヘナよりも染まりが劣りました。
どちらのペーストの方がいいというのは、好みもあるので、
アーティストによっても意見が分かれるかと思いますが、
先日のブログでも書いたように、ハート*フールのスズケーは断然、
粘りのあるヘナペーストの方が好きなので、日本のメーカーのヘナパウダーを使っています。
もちろんヘナは自然のものですから、
日本のメーカーによっても多少違いがありますし、
同じメーカーでもロットによって違ったりもします。
ただ、基本的には日本のメーカーのヘナパウダーは
海外メーカーのヘナパウダーより粘りがある傾向が強いですので、
ヘナパウダー購入の際には、ちょっと気にしてみるといいかと思います!
ぜひ、ご自身の好みや用途に合ったヘナを見つけてくださいね。