「ペーストの色が違うのはなんでですか?」
去年からイベントやメールで何度かいただいた質問です。
私は時々、他のメヘンディアーティストさんらと一緒に
イベント出店したりすることもあるのですが、
その際にお友達同士でメヘンディをしていってくださったお客様に
「自分だけペーストの色が違うけれど…」
と聞かれることがあるのです。
メヘンディのために使うヘナペーストは、
アーティストによって作り方が異なります。
ペーストの固さ、混ぜるもの、作ってから使うまでの寝かせる時間…
そういった様々な要因で、ペーストの色は多少異なってくるのですが、
メヘンディは初めてというお客様が見て気がつく位にペーストの色が異なるのは、
以下の二つの理由の事が多いです。
1)市販のできあいのヘナペースト(メヘンディコーン)を使用している
2)使用しているヘナパウダーが日本のメーカーではなく、海外のものである
日本のメーカーさんが取り扱っているヘナパウダーを使用してペーストを作ると
大体の場合、
ペーストは練ったばかりの頃はくすんだうぐいす色やオリーブグリーンのような色、
1日以上寝かせるとミルクチョコレートのような茶色になりますが、
上記で述べた二つの場合はヘナペーストが黒っぽいことが多いです。
写真は、左下から
日本メーカーのヘナパウダーを使って作ったペースト、
海外メーカーのヘナパウダーを使って作ったペースト、
市販のできあいのヘナペースト
です。
日本のメーカーのヘナパウダーで作ったペーストの色に比べ、
海外メーカーのヘナパウダーで作ったペーストと市販のできあいのヘナペーストは
色がだいぶ黒っぽいですよね。
1)の、市販のできあいのヘナペースト(メヘンディコーン)を使用している場合、
使用しているコーンがそのメーカーオリジナルのフィルムで
メーカーの名前が印刷されていたりと、ペーストの中身が見えない事が多く、
実際にメヘンディを描いてもらう際にヘナペーストが肌にのってようやく
「ペーストが黒いな」とわかります。
(コーンそのものは明らかに市販品だと一目瞭然ですが)
できあいのメヘンディコーンは、ヘナだけでなく、
防腐剤や染まりを良くするための合成染料が入っている可能性が高いため、
「自然のもので肌を染める」ことにこだわっている方は
使用を避けた方が賢明です。
2)の、使用しているヘナパウダーが海外のものである場合ですが…
これは、私もちょっと詳しい原因がわからないのですが、
海外メーカーのヘナパウダーは、日本のメーカーのヘナパウダーを使った時に比べて、
黒っぽいペーストができる場合が多いのです。
この場合コーンそのものは
アーティストさんが透明フィルムなどを使って手作りしているため、
コーンを見ただけでも「あれ?中身のペーストの色が違う」とわかります。
ヘナパウダーに関しては、一応アーティストさんご自身が
ヘナ100%であると確認して使用されているのだろうとは思いますが、
できあいのメヘンディコーンはもちろん、海外メーカーのヘナパウダーは
日本では「雑貨」となり、
日本のメーカーの化粧品製造販売届(いわゆる化粧品登録)が出されているヘナパウダーとは
扱いが異なる物となってきます。
これについては、また別の機会に。
そんなわけで、
ペーストの色が異なるのは、上記二つの理由の場合がほとんどです。
どちらの場合も、
PPDなどの強く危険な成分を含んだブラックヘナを使用しているなどではありませんので
その点は安心しても大丈夫かと思います。
(もちろん、絶対安全と保証するわけではありませんが)
それにしても、海外のヘナパウダーでペーストを作ると、
ペーストが黒っぽい理由…
これは一体なぜなんでしょう…?
どなたか理由をご存知の方がいたら、ぜひ教えてくださいませ!
「ペーストの色が違うのはなんでですか?」という質問、
イベントでその場で聞かれることもありましたが、
「○○のイベントで描いてもらった時に、
ペーストの色が黒かったんですけど大丈夫でしょうか?」
と後からメールでご連絡いただく事も多かったです。
あれ?っと思ってもなんとなく聞くことができず、
そのまま悶々としてしまう方も多いのだろうなぁと思います。
でも、イベントやお店、サロンなどでメヘンディを描いてもらう場合、
少しでも心配な事、気になる事があれば、その場でどんどん質問してください。
きちんと知識を持った誠実なアーティストさんならば、
お客様の不安や心配がなくなるよう、きちんと納得のいく説明をしてくれるはずです。
描く方も、描かれる方も、
不安なく気持ちよくメヘンディを楽しんでいきたいですね!
続きはこちら
>> 《日本と海外のヘナパウダー比較②》日本メーカーのヘナを使う理由