メヘンディ柄スマホケースですが、
商品として出せるモノ=自分が納得のいくモノができるまでに、
かなりの時間とお金を費やし、結構な数の失敗をしました。
今も手元には、大量の失敗作が…
例えば写真に写っている2つのケース。
左が商品としてOKなもので、右は失敗作です。
失敗作の方は、全体がフラットになってしまって、
メヘンディの「コーンにつめて絞り出して描く」という、
いわゆる筒引きの技法の雰囲気が全く感じられなくなってしまったため、
却下しました。
画材を変えたり、制作方法を工夫したりして改良した結果が左。
筒引きの技法のぷっくりしたラインもそのまま感じることができる、
図案だけでなく全体が「メヘンディっぽい」ものが出来た、と思っています。
もちろん見た目や雰囲気だけでなく、
以前にも書いたように耐久性を気にしたりと、
本当にここ数週間はスマホケースの試作品作りばかりしていました。
メヘンディ柄のスマホケースって、作ろうと思えば簡単にできるのです。
イベントでその場でオーダー作成をされている方もいらっしゃいますし、
「メヘンディの柄を描くだけ」でいいのであれば、
15分もあれば描けてしまいます。
ただ、以前から何度か書いているように、
私は「ただ描いただけの自分の図案」が、
それだけで商品として売れるレベル・クオリティのものであるとはどうしても思えず。
それをカバーして「商品」にするためにはどうしたらいいかとアレコレ考えていると、
やっぱり色々試作や失敗を繰り返すことになってしまいます。
メヘンディって、初期費用も少なくわりと気軽に始められるもので、
その応用としての雑貨作りも同様だと思うのですが、
だからこそ、アーティスト・クリエーターとして活動している者として、
誰でも作れるようなものを作ってそれで満足してしまう事はしたくない、と思うのです。
私が描く図案は、独特の世界観があるわけでもないし、
特別に線が安定していて綺麗だというわけでもありません。
できれば、描いたものそれだけで「商品」として成り立つくらいの
魅力あるスキルや世界観を身につけることも出来れば一番いいのですが、
これはそう簡単にどうにかなるものではないので…
描いたものそのもので「商品」として勝負が出来ないのであれば、
何か趣向や工夫を凝らすしかない。
その結果が、大量の失敗作というわけです。
現在出来上がっているものに関しても、
自分自身としては納得できるものと思っていますが、果たして客観的に見てどうなのか。
商品を作って発表したり、売ったりする時は、いつも本当にドキドキします。
以前からご紹介している、ラインストーンつきのスマホケースに関しては、
オーダー制作依頼もポツポツ入っていますので、
他の方にも認めていただけているんだなと、とりあえずは安心できたところです。
「商品」を作る以上、
自己満足で終わらず、他の方に認めていただくというのが最終的な目標。
商品製作は、楽しいこともありますが、やっぱり難しいですね。