メへンディに関わらず、髪染めなども含めて、
ヘナを取扱われている方は
「ヘナは緑色の方が新鮮で発色がよい」
という話を耳にしたことがあるのではないかと思います。
そして、ヘナを新鮮に見せるために、
緑色の染料をまぜることがあるということも、聞いたことがあるのではないでしょうか。
実際、インド国内で包装され、市販されているヘナパウダーには、
その緑色の染料が含まれている場合が多々あります。
染料にはいろいろな種類がある様ですが、
「ダイヤモンドグリーン」と呼ばれるものが、最も多いようです。
インド国内で比較的簡単に購入することができる
パッキングされたヘナパウダーのメーカーで最大手の一つ「MDH」。
日本でも、アジア雑貨屋などにおいてあるのを時々見かけます。
MDHが販売しているヘナパウダーのパッケージには
「100% NATURAL」の文字が書かれていますが、
残念ながら、このMDHのヘナパウダーにも、ダイヤモンドグリーンが入っています。
この写真で、丸く囲まれたところに写っている緑色の粒のように見えるのが、
ヘナにうまく混ざりきらなかったダイヤモンドグリーン。
ほんのひとつまみ程を確認してみただけで、
こんなにもたくさんのダイヤモンドグリーンを確認することができました。
MDHのヘナは、かなり前の話になりますが、私自身も10年程前に、
メへンディをはじめたばかりで、
直接バザールにいってヘナを量り売りで購入してくるということを知らなかった頃、
使用していました。
その当時も、今回と同様の方法で混じり物の確認はしていたのですが検出されず
(素人が個人で確認できる範囲の方法ですが)、
MDHが元々は食品メーカーであるということもあり、天然のものなのだろうと安心して使っていました。
ここ数年はMDHのヘナは使っていなかったため、
一体いつ頃からこんなにも混ぜ物の量が増えてきたのかはわかりませんが、
少なくとも現在のMDHのヘナは、混ぜ物たっぷり、のようです。
先日、インド人の友人が持ってきてくれたNehaというメーカーのヘナも
ダイヤモンドグリーンが混入していました。
また、このダイヤモンドグリーン以外にも、
肌をより濃く染めるための染料等も混入しています。
ブラックヘナと異なり、
ダイヤモンドグリーン自体は、身体に悪影響があるという話は、聞いたことがありませんし、
肌がかぶれたり、かゆみが出たり…というのも、見たことはありませんが、
「ヘナ100%」にこだわるのでしたら、
インドで一般的に流通しているパッキングされたヘナパウダーは、購入しない方が無難です。
以前「メへンディコーン自作のススメ」でも紹介しましたが、
すでにペースト状になっている「コーン」も、染料が入っていますので注意が必要です。
「身体に問題がなければ、そこまで天然成分にはこだわらない」というのであれば、
いずれの使用も、自己責任で使用するぶんには
特に問題はないと思われますが…
パッケージにある「100% NATURAL」の文字が信用できないのであれば、
一体良いヘナを見分けるにはどうすれば?ということになりますが、
これは結局、自分で調べ、納得できるものを選ぶしかありません。
現在日本の美容院で使われているヘナは化粧品登録がされているもののはずですが、
化粧品登録をされているヘナならば、雑貨扱いで輸入されてくるヘナよりは、
より安全性は高い、と思います。
(化粧品登録されているヘナでも、全てのロットを調べているわけではありませんし、
100%全てが天然とは言い切れないでしょうけれど…)
100%天然かどうかに、余りにも神経質にこだわりすぎると、
メへンディを気軽に楽しむことができなくなってしまいますし、
自分さえ良ければ絶対に天然ヘナ100%でなければいけない必要もありませんが、
インド現地のパッケージに記されている「100% NATURAL」を信用し過ぎないこと、
化学薬品が混じっていても時と場合によっては身体にはほとんど影響がないこともあること、
日本で化粧品登録されているヘナは、そうでないものに比べれば安全性が高いと言えること
などを念頭におき、
色々試しながら、自分自身で納得して使えるヘナを探していくと良いと思います。