私が時々使っている「メヘンディ・ワーラー」「メヘンディ・ワーリー」という言葉。
これは、インドの言葉・ヒンディー語で
メヘンディの仕事に携わる人のことを指します。
「~ワーラー」というのは、
職業にくっつけると「~の仕事をしている人」という意味があり、
例えば
チャイを売り歩いている人ならば「チャイ・ワーラー」、
お店(ドゥカーン)の店員さんは「ドゥカーン・ワーラー」
なんていう感じで使います。
また、詳しく説明はしませんが、
ヒンディー語には、単語に男性名詞・女性名詞という区別があり、
男性に向かっては「~ワーラー」、
女性に向かっては「~ワーリー」と、
単語の形が変わってきます。
日本はメヘンディの文化がないため、
メヘンディに関わる「職業」としての呼び方がありません。
メヘンディアーティスト、メヘンディワーカー、ヘナ師、メヘンディ職人などなど、
メヘンディ関連の活動をされている方達は、
それぞれ自分の好みにあった呼び方をつけてらっしゃいますが、
私はなんだか、どれもあんまりピンと来ず…
ピンと来ないというよりも、
「アーティスト」や「職人」という呼び方がなんだか恥ずかしくて、
結局、「メヘンディ・ワーリー」という、
インドの呼び方をそのまま使ったりしています。
ヒンディー語なので、日本での通りは非常に悪く、あんまり使うことはありませんが…(笑)
私が「メヘンディ・ワーラー」「メヘンディ・ワーリー」という言葉を
初めて紹介したのは、2009年の夏、楽天ブログにてなのですが、
これまで目にした事のなかった「メヘンディ・ワーラー」「メヘンディ・ワーリー」という言葉を、
それ以降、ブログやサイトなどで急に、この単語を見かけるようになってきました。
どうやら皆様、ハート*フールのブログを参考にしてくださっているようで…
ただ、気になるのは、使い方を間違っている方がいること。
私自身はヘナで肌を染める事を、インドに倣って「メヘンディ」と呼んでいますが
中には「ヘナアート」と呼ぶ方もいらっしゃいます。
おそらくそのために、「メヘンディ・ワーラー(ワーリー)」ではなく
あえて「ヘナ・ワーラー(ワーリー)」という言葉を使っている方がいるのですが…
インドでは「ヘナアート」という言葉は使われません。
(英語として「ヘナタトゥー」と言う場合はあります。)
メヘンディの職人さんは、あくまでも「メヘンディ・ワーラー(ワーリー)」で、
「ヘナ・ワーラー(ワーリー)」ですと、「ヘナを売っている人」になってしまいます。
ご注意を。
彼女はピンクシティとして有名な、
ラジャスターンの街・ジャイプールのメヘンディ・ワーリー。
2002年頃、街のメヘンディ・コンテストで
優勝したほどの腕前の持ち主です。
ジャイプール滞在中は、毎日一緒に話をしていました。